MARVEL ZOMBIES(マーベル・ゾンビーズ)がやばい
【※内容微グロ注意】
マーベル・ゾンビーズがやばい。詳しくはWikipediaを見てもらえればと思うんですが、米マーベル社のコミックシリーズの一つです。※私が主にここで語っているのは「MARVEL ZOMBIES RETURN」です。
「スパイダーマン」や「アイアンマン」や「ハルク」や「ウルヴァリン」というアメコミの有名どころたちが皆ゾンビになって、食欲にまかせて肉親から誰かれかまわず人間を食いつくし、同胞も喰らい、あげくの果てに宇宙や異世界に飛び出して暴虐の限りを尽くす、というとんでもないお話です。
オッサン面ながら自分の血も見れない私としてはかなり見るのがつらい内容で、なんでこんなの買ったんだろうと正直思ってるんですが、今回改めて感じた、アメコミならではのやばい(おもしろい)ポイントがあるので、それを書いていきたいと思います。
やばいポイントその1
この発想を許してしまうマーベルという会社が恐ろしい。ディズニーに買収されたんならもっと守りに入るのかと思ったら、かなり攻めますね。(ゾンビーズの企画自体は2005年開始なのでディズニーによるマーベル買収の前ですが)2011年は「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ」が公開されます。彼らが所属する最強のヒーロー・チーム「アヴェンジャーズ」も映画化という一方でこのクオリティのブラックなパロディが出版される状況というのは、太っ腹というのか貪欲というのか、とにかくこの寛容な姿勢はいいですね。これは後述するアメコミの版権管理の特殊さからくるものなのでしょう。
やばいポイントその2
とにかく画力が半端ないために、グロさも半端ない。
参加しているアーティストの数もすごいもんですが、ここまでグロく描けるんだなあという驚きはまさにAmazing
スパイダーマンのクモの糸が静脈になってたり、プロフェッサーXの頭に直接コードつなげたり、よくもまあ考えるもんだと思いました。
食欲を抑えきれないヒーローたちは、ギャラクタスすら食べてしまう。marvel vs capcom3のラスボスです。3度のメシが「惑星」の人です。そんな人を倒して、あまつさえその力を手に入れてしまう。
スパイダーマンが異次元の、正常な世界に転送されて、「よし、オレもう一度やりなおそう!」って思った次のページで食肉衝動に駆られてクレイヴンやミステリオといったヴィランを圧倒したうえすぐ食べてしまう。敵たちもみんなドン引きです。
映画ではグウィネスパルトロウがあんなにかわいかったペッパーもひどいありさま。しかし彼女に人間を襲わせまいとせめてもの対処をするトニー・スタークはやっぱりかっこいい。
やばいポイントその3
日本じゃこうはいかない。アメリカの版権システムだからこそできるこの企画。もちろん、二次創作としては日本でもこういうのあるんでしょうけど。
このポイントが今回一番書きたかったことなんですが、アメコミの作品世界の自由さについて。
日本でいう二次創作が行われる同人誌(ここでいう同人誌はいわゆるエッチだったりギャグだったりする、アニメや漫画の同人誌です。武者小路実篤や宮沢賢治が書いてたようなやつじゃなく)のことを「薄い本」と揶揄の意味をこめて暗に表現することがありますが、アメコミもすごく薄い本です。
(しかも日本で買うと高い!今回、こないだ買ったstreet fighter のspecial foil coverシリーズなんか1冊2500円ですわ!それ2冊買ってしまった。ふつうの家庭だと怒られると思うけど(うちもそうですが)そこは大人買いで自分への誕生日プレゼントの一環のつもりなので許してほしい。)
でも薄いけど、作品世界はすっごくでかくて広い。それこそ簡単に時間を巻き戻したり、ほかの世界のヒーローと戦ったり、別の宇宙にとんでいったり、異次元から死んだ仲間を召喚したり…そういうことがアメコミのなかでは日常茶飯事です(X-MENやスパイダーマンも例外ではない)原則同じ宇宙や世界観のなかなんだけど、複数のライターやが自由に話をひろげたりするので、ちょっと辻褄合わせが苦しいなっていう展開もあるんだけど、なんともこの自由さがアメコミの魅力になっていると思います。
お話を書く作家と、下絵を描く「ペンシラー」、下絵にペンを入れる「インカ―」、色を付ける「カラリスト」など日本のアニメーション工房みたいに分業制になっているアメコミ業界。版権は作家と同時にマーベルやDCといった出版社に属すので、けっこうこの辺の各作家の創作の範囲が自由みたいです。だから日本でいう二次創作みたいにいろんな人がいろんなアイデアをぶつけあうカオスが生まれる。しかも、「スパイダーマンvsウルヴァリン」とか、対決シリーズが簡単に作られる。「ドラえもんvs孫悟空」なんてちょっと見てみたいけど、会社が違うと日本じゃ厳しいですよね。会社が同じでもなかなか難しいでしょうけども。
この発想って私が小さいころガン消しなんかでバキバキドカンって遊んでたときの発想に似てる。レベルが低いって言いたいんじゃなくて、辻褄合わせに躍起になるよりも面白さを優先するといいますか。「オレより強いやつに会いに行く」ってなると(つまりパワーインフレ)もう国家レベル→地球レベル→銀河レベル→宇宙・異次元レベルって領域が拡大していくんですな。(「ドラゴンボール」がアメコミっぽいっていう人がいるけど、そういうこともあるのかも。)
あと、「こいつこないだ倒しちゃったけど敵役ほかにいないし生き返らせちゃえ」とか、
「こないだ倒したあいつが宇宙最強だと思ったけどそんなことはなかったぜ!」とか、
「ちょっと手持ち少なくなってきたからガン消しだけじゃなくてキン消しでも戦わせよう」っていう展開の自由さ。
そして全編カラーという豪華さ。一ページ、一コマがグラフィックデザインとしても成り立っている構成のち密さ。そこらへんがアメコミの魅力です。
やばいポイントその4
メリー・ジェーンがかわいい。すぐやられちゃったけど…今まで見てきたメリー・ジェーンは、「絶世の美女」とか表現されるわりに全く同意できない外見なことが多いんですが、今回は珍しくかわいかった。映画でキルスティン・ダンス●だったことにも疑問がありますが(女優としては好きなんだけどメリー・ジェーンて感じじゃない)
やばいポイント5
日本語。「ZUNOU!」って言って赤い忍者ゾンビがローガンにとびかかるんですが、ここの台詞の注釈に
JAPANESE FOR “BRAINS!”
って書いてるんだけど…「NOUMISO!」のほうがいいよって進言してあげたい。
やばいポイント6
でもゾンビになっても、ヒーローはヒーロー。少しでも理性のかけらが残ったスパイダーマンやアヴェンジャーズのメンバーたちはゾンビの能力を生かしながら、新しい世界を探そうとするゾンビたちと戦います。
ここがミソですね。腐っても(文字どおり)ヒーロー。大切なのは信念と行動。絶望しかないですが、希望があるとすればヒーローのこの信念。
こんどMARVELvsCAPCOM ×バイオハザード でこのmarvel zombie をゲーム化したら。CAPCOMに一生ついてく。こわくてやれないけど。人には勧めます。
しかしあらためて、MARVELの最高にかっこいいデザインのヒーローたちとはりあえるぐらいかっこいいキャラを作ったCAPCOMならびにあきまん氏や西村キヌ氏はやっぱりすごいですわ。ヴァンパイアシリーズとか最高です。
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山下しゅんや氏のスーパーガール(DC)がかわいすぎる。
アスラズラースはいつ発売になるんだろう。いい加減PS3を買うタイミングがわからなくなっているんだ。
【参考】
縮小してさみしいですが、貴重なお店。定期的に買いに行って貢献するんでずっと続けてほしい。
※今回の画像は「この画像にピンときたらオタクらしい」にアイデアいただきました。

マーベルゾンビーズ

Marvel Zombies Return









